コラム
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資金調達 -
2024.11.12
目次
みなさま初めまして、Salon Brainの取締役の土金と申します。
Salon Brainは美容サロンを経営する人たちのための、経営効率、現場の方の工数削減などを目指して作り上げたサービスになってますが、なぜこのツールを作ったのかというと、自分自身が美容サロンを経営していた時にこんなツールがあればなと思ったからです。
今日は1記事目ということもありますので、少し自己紹介から始めさせてください。
私は技術者ではなく、得意な領域はセールスやマーケティング、ファイナンスといった経営に近いところになりまして、Salon Brainとは別で医薬部外品・化粧品販売の会社とアイサロンの運営会社の2社の合計3社を経営しています。
自分自身、20代のキャリアを美容や健康関連のメディアを運営(後にM&Aにより売却)、美容医療クリニックの立ち上げをしたり、医薬部外品、化粧品販売の事業を買収させていただいたりと、美容に関わることが多かったのですが、
そこで気づいたのが美容の仕事は人類にとって、必要なことであり、すぐに人を幸せにできる素敵な仕事だなと感じました。
そうはいってもそこで働く方達に焦点を当てた場合には、美容業界は労働時間が長く、社会保険に加入できてないなども含め、まだまだ課題が多く残っています。
働く方が効率よく、自身のスキルや接客によってそこにきてくださった目の前のお客様を美容によってキレイになってもらい、喜んでいただく、そんな世界がもっと増えたら嬉しいなと思っております。
そんな中でどうしたら業界に貢献できるのだろう、そう考えた時に実際にサロンを経営していないとより深い課題は見えないだろうと、初めの事業立ち上げをサロン運営にしたのです。
サロンを運営している中で、アイサロンだけでなく、美容室の経営者の方、プレイヤーの方含め様々な方と話す機会も増えましたが、やはり技術者である彼らがより【技術と接客=直接お客様を幸せにする行為】に集中できる環境を用意していってあげることが大事だと改めて再認識しました。
どちらかというと経営やファイナンス、マーケティングのキャリアが中心だった自分でもこの業界に貢献するにはどうしたらいいだろう。そんな思いで私の知識を少しでもみなさまに届けられたら嬉しく思います。
では本編へ。本日は美容院や美容サロンという店舗ビジネスを経営をする中でまず最初に資金調達について話したいと思います。
創業時に活用できる融資元としては以下のようなものがあります。
それぞれで特徴が異なるため、自己資金額や金利なども考えつつ、調達したい金額から逆算して戦略を考える必要があります。
美容室や美容サロンの平均開業資金1,000万円〜2,000万円前後になるかと思いますが、もしこれから独立されようとしている方であれば多くの場合は国民政策金融公庫と呼ばれる国の金融機関の創業融資で調達するのが一般的です。
融資を確実に獲得するには、以下のような内容を詳細に記載した事業計画書を作成し、事業の実現可能性を示す必要がありますが、多くの方はテンプレートのように以下を埋めて提出するだけとなっています。
ただし、上記はテンプレートに近いので実際には借りる時に減額をされたり、思ったより申し込み時の金額自体をあげられなかったりということが起こります。
そこでどんなことをすればより大きな資金を調達できるのでしょうか。
これをみなさん頭に入れておいてください。
過去私が融資を支援した美容室の運営会社は、初回の創業融資で3,000万円以上を運転資金で借りることができました。
(もちろんのことですがSalon BrainもITツールの会社で初期コストがかかるビジネスではありますが、事業開始前にも関わらずしっかり3,000万円以上のご融資をいただいております。)
出店時に設備融資で借りることは割とあるかと思いますが運転資金の用途で初回でこの金額を借りるのは中々難しいと思います。
なぜ運転で、しかも大きな金額を借りることができたのかを解説します。
開業されるみなさんの多くは、美容師さんだったりアイリストさんだったりセラピストさんだったりと技術者の方だと思います。
そこで過去の経歴を書くのですが、そこで普通にアイリストです!で融資たくさんしたいと思いますか?
みなさん融資の際には自分を売り込むことを意識してください。
例えば、リピート率が抜きん出ていいいということをアピールするなら、既存のお客様で予約がいっぱいでした。そうなるようにこんな工夫をしていましたなど
逆に売上が高いことをアピールするなら、通常客単価1万円の中で自分は1.5万円でした。月の入客数が通常100人あればいいところが私は200人でしたなど。
マネジメントができることをアピールするなら、店長をやっていた、エリアマネージャーだったなど。
そういったようにプロフィールにしっかりアピールポイントを書きましょう。
ここ意外と盲点なのですが、過去のクレジットカードの信用情報はみられます。
特に国の金融機関である政策金融公庫は必ずと言っていいほどみます。
過去のクレジットカードの利用状況や既存の借入やローンの返済履歴に問題がないかを調べられるのが一般的です。
また、クレジットスコアが高ければ、申請者の信用度が高いと判断してもらえるため、審査にプラスに働くでしょう。
一方で、過去に金融事故の経験がある場合は、審査が厳しくなる可能性があります。
金融事故の経験がある人は、その後の改善状況や現在の資金管理能力を示さなければなりませんが、そこで諦めずにしっかりと説明をすることが大事です。
過去あなたが実際に仕事をしながらコツコツと貯めることができた方なのか、あるいは余裕資金があるのか。
ここを金融機関はみてきます。目安として、融資希望金額の30%程度の自己資金は最低でも用意するようにしましょう。
自己資金の割合が高いほど、資金管理能力やリスクへの備えを示せるため、金融機関からの評価が高まりますね。
銀行から融資を受ける際にはおよそHPなどで様式の決まったものに必要事項を記入して申し込んでくださいというのが一般的です。
ただし、これには注意点があります。もし本気で金融機関から評価をされ、融資を受けたいのであれば他の人と同じことをするのでは差別化ができません。
私がアドバイスする際には必ずと言っていいほどテンプレートの資料に加え上記の資料も作成をサポートしてます。
銀行の方も暇ではありません。色々な人の融資相談を受けています。
その中でも一際用意が周到で、+α何かを持ってきてくれた方に対して、優先的に融資実行に動いてあげたいと思うのは人の心情ではないでしょうか。
そもそも、上記資料が作れている時点で計画の信頼性もグンと上がりますよね。
技術者の方は必ずと言っていいほど他の方にできないもので勝負をしているはずですがなぜか銀行融資の場合に手続き的になりがちです。
もしも上記のようなものを作成したいがわからない等あればSalon Brainまでご相談ください。ツールを提供している会社ではありますが美容サロンのためになるのであれば融資支援サポートなどもサービスとして行わせていただきます。
当たり前ですが、人は初めて会った人の印象を服装などでほとんど判断します。
汚れた服を着ている人よりは、清潔感のある洋服、もっというとスーツを着ている人の方がしっかりした印象ですよね。
服装で損しても仕方ないので、1日でいいのでしっかりスーツで面談に臨みましょう。
※最近は割とカジュアルになりつつあるそうですが、損することはありませんのでここで変な印象を持たれるかもしれないリスクは取らない方が良いでしょう。
前述の日本政策金融公庫がこれに当てはまりますね。日本政策金融公庫は、100%政府出資の金融公庫です。
一般の金融機関が行う金融業務を補完して、個人や中小企業経営者の資金調達のサポートなどを行います。したがって、民間の金融機関では対応しにくい融資にも活用できます。
特に新創業融資は、担保や連帯保証をとらない制度にもなっており、新規開業者にとって非常にありがたい融資制度です。
実際、毎年約2万社以上の起業前または起業間もない中小企業が創業融資制度を利用しています。
そのほか、女性・若者・シニアの起業家や再挑戦支援のための経営改善貸付といった制度もあります。
都市銀行とは、都市圏に本店を置き、全国に支店を構えている銀行のことで、一般的にみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行(埼玉りそな銀行)の5行のことをいいます。
預金業務、融資業務といった基本的な銀行業務の他、国際為替業務など幅広い銀行サービスを提供していて、中小企業や個人事業主向けの融資も行なってはいますが一般的には取引先は大手企業が中心です。
創業間もない中小企業だと、融資を受けるのは難しいですが法人口座の開設のみであればみずほ銀行さんや三井住友銀行さんは比較的個人的な経験上では開設しやすいイメージがあります。
地方銀行とは、各都道府県を中心として本店を置き、文字どおり地方の大手・中堅・中小企業などを中心に取引を行なっている銀行のことをいいます。
千葉銀行や、横浜銀行、きらぼし銀行、武蔵野銀行、東日本銀行などがありますね。
都市銀行と同様に預金業務、融資業務の他、国際為替業務などにも対応している銀行もあります。
地域の活性化を目的として、少額の保証協会付融資からプロパー融資まで幅広く取り扱っています。
地方銀行が都道府県単位で活動をしているため、都道府県単位で活動する会社にとっては、店舗網が充実していて利便性も高く、メインバンクとして利用するのに適しているといえます。
信用金庫・信用組合は、都道府県より小さい市町村単位を中心としていて、広くても隣県くらいまでしか商圏を持たない小さな金融機関です。
前述した都市銀行、地方銀行は株式会社組織であり営利法人ですが、信用金庫と信用組合は形態が少し異なり、信用金庫も信用組合もは会員、組合員がそれぞれ出資することで成り立っている共同組織であり、非営利法人です。
信用組合の場合は個人、法人からの預金受け入れや融資など、実際の業務としては地方銀行と変わらないものを提供していますが、融資取引などを開始する際に出資金が別途必要です。
私のおすすめは信用金庫です。自分自身もご融資をいただいた経験がありますが、まずは最寄りの支店へご挨拶に行きご相談することもしてみてください。
ネット銀行は、リアルな店舗をほとんど持たない銀行です。
ジャパンネット銀行やソニー銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行などがあります。
店舗をあまり持たずに人件費を抑えることができるため、振込手数料などが一般的な銀行に比べて安いという特徴があります。
法人を立ち上げたらまずはネット銀行は一行作っておくことをおすすめします。
個人事業主を含む個人向け融資を行うネット銀行もありますが、中小企業向けの融資は行なっていないことがほとんどです。
今後は、中小企業向けの融資が増加する可能性があると言われていますが、直近では即時入金ができるビジネスローンなども盛んに行われている印象です。
※ビジネスローンは使い勝手はいいものの、利息が高いものが多いので初期に手を出す必要はありません。
私のおすすめは、個人的な感想になってしまいますが初期は以下のような形を目指せば良いと思っております。
あくまで融資を受けるためのお取引という意味合いでのおすすめとなっておりますので、通帳を作る先、という意味ではございませんのでご注意ください。
通帳=口座という意味であれば
の4つの種類があれば十分だと思います。
一度融資を受けたらそのまま、という会社さんが非常に多いのですが、融資は一度で終わることはほとんどなく、継続して金融機関さんとはお取引をするはずですよね。
そこで、必ずとはいいませんが、毎月試算表が出たらご挨拶に伺い、近況や将来の出店計画を話したり、どうしたら次の融資が受けられるのか、など適宜コミュニケーションをとりましょう。
これをすることでいざとなれば、融資を受けたいと言ったタイミングでなくても事前に案内をいただけたり、常に共有を受けている先には安心して優先的に融資に動いていただけたりすることがあります。
何回か繰り返すようですが、あくまで金融機関の方も商売をしています、慈善事業ではないので、お取引先として貸したい、そう思わせてくれる相手に自分自身がなれているかを意識してみてください。
私が目指す世界は美容業界の人が、真に人を美容でキレイにして、幸福になってもらう機会を数多く作ることです。
残念ながら私には技術はなく、直接お客様にサービスを提供することはできませんが、間接的に支援することはできると思いこの会社とこのサービスを立ち上げました。
もしもこれから資金調達をしたいと考えている方がいらっしゃって、Salon Brainの話も聞いてみたいけど、資金調達のことも相談したい!という方がいらっしゃいましたら弊社Salon Brainでも土金のSNSにでもお気軽にご相談ください。
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